RACING ZERO CARBON 調整

ホイール 作業日報

こんばんは。

レーゼロカーボンの縦振れが気になるとの事でお預かりしました。


画像は作業後。

状態としてはフロントは振れほぼ無しでセンター0.1㎜ズレ、スポークテンションやや低め。
リアは横振れ±0.2㎜、縦振れ±0.8㎜、センターズレ無し、スポークテンションのバラつきがやや目立つ感じでした。

画像を撮り忘れましたが、リアはニップルとスポークの根元に妙な傷が無数にあり、お話を伺ったところ恐らく前所有者がSE〇さんに調整に出しているとの事で、ホイール調整が得意ではない作業者が調整の際に付けた傷ではないかと思われます。

フロントにはそういった傷は皆無で、状態的にも出荷状態からノータッチの様です。

カンパ・フルクラムのアルミスポークはニップルを回す際にコツが必要で、下手にやるとスポークを破損させてしまう事もありますが、こちらの個体は妙な調整傷を付けられただけで破損まではしていない為、むしろラッキーだったとも言えます。

例えば、横振れの調整のみだとしても測定子に当たるところをただ締めていくだけではなく、全体のスポークテンションバランスを見ながら調整していかないと、こちらの個体の様にスポークテンションのバラつきと縦振れも出てしまいます。

更に、C17のカーボンリムは軟いというのと、スポーク同士の間隔が特殊なG3組なので、レーゼロカーボンやBORAなどは上記のネガがより強く出易い組み合わせなと言えます。