BORA WTO 45 チタンスポーク化

ホイール 作業日報 組み換え

こんばんは。

BORA WTO 45をチタンスポークに組み換えました。


画像は作業後。


交換の際、NDSのスポークが1本変形していました。
緩めてやっと分かる程度の変形で、このまま使用していてもすぐにトラブルが出る可能性は低いとは思いますが、取り合えず何も起こらないウチに交換できたのは幸いです。

BORAシリーズのスポークは#14規格ですがニップルは独自規格な為、リムのニップルホール径も通常とは異なります。
更にこの独自ニップルにはスポークのネジ山長が13㎜必要になりますので、純正リムを使用する場合は純正ニップルが必須で、純正スポーク以外を使用する場合はネジ山を13㎜に追加で転造する必要があります。

フロント18H/リア21Hの合計39本をチタンスポークに交換する事で59gの軽量化になりました。

チタンスポークは非常に軽量ですが、撓りが少なく硬い乗り味になる特性がありますので、現状の乗り味が気に入っているホイールを単純に軽量化の目的でチタンスポークに交換するというのはおススメできません。

こちらのお客様はご自身で硬めな乗り味が好みと自覚しているのにも関わらず、何となくBORA WTOを購入されてしまったそうで、撓りのあるBORAにチタンスポーク化をおススメできる珍しいケースと言えます。

因みに、こちらの個体は以前当店でCULT化も行っておりますが、今回のチタンスポーク化でよりスペシャルなモノになり、これ以上はカスタムの余地がなくなったかと思います。

強いて言えば、BORAの純正ニップルはやや重めなので、リムとニップルをARPホイールのモノに換装すればリム幅のワイド化といくらかの軽量化が計れるかと思いますが、それはもうBORA WTOではなくなってしまいますね。

スポーク交換の際、コッソリ新型カーボンスポークがWTOハブに使用できるか確認しましたが、問題無く使用可能でした。
WTOハブもレーシング3ハブやレーシング5ハブと同じニップル穴径でしたので、恐らくカンパ・フルクラムの#14規格のホイールには全て新型カーボンスポークが使用可能かと思われます。

通常、組み換えを行ったホイールにはバルブ位置に当店のステッカーを貼らせて頂いておりますが、バルブ位置ではデザイン的によろしくなかった為、WTO45の後ろに貼らせて頂きました。