ARP-R45TL UCI認証取得

Youtube ホイール

こんばんは。
以前からちょこちょこご要望を頂いていたARPホイールのUCI認証ですが、この度やっとこさ重い腰をあげてARP-R45TLのUCI認証を取得しました。

こういった証明書が発行されると中々アガります。

UCI認証はモデル毎に取得する必要がある為、当店の経済状況では全てのモデルでUCI認証を取得する事は中々難しいですが、今後も代表的なモデルや製作数の多いモデルから細々と取得してゆく予定です。
取り敢えず次はD45TLあたりで考えています。

現時点でUCI認証未取得のモデルをUCI公認レースで使用したい等の場合はご相談ください。
UCI認証取得に掛かる期間は大体2ヵ月程度になります。(衝撃試験は2週間程度)

UCI test ARP-R45TL #Shorts

衝撃試験はこんな感じです。
ホイールを固定し、10kgの重りを40cmの高さからタイヤの付いていない状態のリムに落下させます。

初めて試験条件を確認した時は少しビビりましたが、この程度で壊れてたら使えないという事だと思いますし、実際は全然余裕だったので安心しました。

この試験装置でホイールにカマす前と後の数値をUCIに提出し、下記UCI規定の検査項目を確認してもらいます。
・リム等にクラックが発生してないか
・縦振れの増幅が1mm以内に収まっているか
・横振れの増幅が1mm以内に収まっているか

因みにこの数値は相当ガバガバなので実情はお金を払えば認証が取れるといった感じかと思います。

今回試験に使用したR45TLの衝撃試験データです
縦振れ 試験前0.22mm(+0.10mm/-0.12mm) → 試験後変化無し
横振れ 試験前0.27mm(+0.13mm/-0.14mm) → 試験後0.28mm(+0.13mm/-0.15mm)
という結果でした。

我ながら中々優秀だと思います。

以降は余談です。

詳細は出せませんが、別ホイールの試験データで
縦振れ 試験前0.25mm→試験後0.31mm
横振れ 試験前0.63mm→試験後0.80mm
というモノがあります。

この試験データを見るに、ホイールの組み精度(スポークテンション値やそのバラつき・元の振れ幅等)に起因して、(使用に伴い)ホイールに衝撃や負荷が掛かった際に振れが発生し易くなると言えそうです。

近頃は「中華系ホイールを輸入してそのまま販売しているだけのメーカー」のモノでもUCI認証取得されているモノが多いですが、センターが大ズレしていたりスポークテンションがガタガタだったりと、組み精度がかなり低いモノが多い印象なので、使用歴が少ないのに振れが酷いという理由で当店に持ち込まれるケースが多い理由はそこにありそうです。

リムブレーキでは振れが大きいとシュータッチが発生してしまうので、組み精度の低さがモロに影響を受けますが、

構造上ディスクブレーキでは組み精度が低くても使用する上では気付き辛い為か、割りと名のあるメーカー品でも組み精度がイマイチなモノが増えている印象です。

個人的にほ調整不良など、機械がベストな状態で無いというのはとても気持ち悪く感じてしまう為、当店ではユーザーが気付こうが気付くまいが(振れ等は少ない方が空気抵抗や出力のロスも少なそうな気がするのもありますし)調整は可能な限り追い込みます。

UCI認証取得したてでウカれてるヤツが結局何を言いたいのかと申しますと

「UCI認証取得しているからといって良いモノだとは限らない」という事です。

因みに、UCIのホイールリストは現時点では最終更新日が2023.06.14なのでARP-R45TLはまだ掲載されていませんが、近いうちに更新されると思うので楽しみです。