BORA ONE 50 TU 調整

ホイール 作業日報

こんばんは。

ボーラ50のリアにガタが出ているとの事で調整のご依頼と、ついでにフロントも点検という事でお預かりしました。


画像は作業後。

状態としては、フロントは軽微な横振れが2カ所とセンター0.1mmズレていました。
リアは振れもセンターズレもありませんでしたが、お客様のご申告通りハブ軸にガタがあり、玉当たりが緩い状態でコーン押さえがシャフトに齧ってしまっていて、調整が効かない状態です。

バラして齧っているコーン押さえを開放すれば済む事なのですが、どういうワケかハブのエンドボルトが異常に固くて外せませんでした。

C17になって以降は左エンドボルトが固めの個体は結構多く、調整ナットとは反対側の右エンドが外れてしまう事も多々ありますが、ここまで固くて全く緩まないなんて事は初めてです。

今回はエンドボルトを外さずに調整ナットを限界まで緩めた状態でコーン押さえを開放する事ができたので取り敢えずOKですが、将来的にカルト化やNDSのスポークを交換する際はエンドボルトを外さなければなりません。

こちらは新品購入後、分解歴は無いとの事です。
組み手がとんでもないオーバートルクで締めちゃったのか緩み止め剤の強度を間違えたのかは分かりませんが、これがこの個体のみなのか、それともこれクラスの固エンドが他にも存在するのかは不明です。

設備を整えればイケそうな気もしますが、スチール製の六角レンチが負けてしまう程ですので、最悪ハブ側が破損してしまう可能性もある為慎重に取り組む必要があります。