TREK emonda SLR H1 フィッティング

作業日報

こんばんは。

エモンダのフィッティングを行いました。


こちらのお客様は富士ヒルで年代別2位という程の速さなのですが、ご自身で何となくで合わせたポジションに疑問を感じたそうでご来店頂きました。

ポジションはサドル高が高過ぎで、ペダリングはかなり踏み込むタイプで荒いというか粗い感じでした。

サドル高は15mm下げ、サドル角度を少し下げ、サドル前後位置を3mm下げました。

これでもサドル高はまだ高いくらいですが、2ヶ月後にレースがある為あまり極端に変えて対応できないと困るとの事でしたので、腹六分目くらいにしておきました。

本当はサドル高はもう5mm程下げて、ハンドル位置も近付けたい所です。

ですがハンドルはステム一体型の高級品をお使いなので、なるべくこのままでいきたいそうです。

ポジション変更前はケイデンス100を超えてくる辺りで、踏み込んだペダリングのお釣りで腰や背中上下に暴れだしてしまい、最高でも140くらいまでしか回らなかったのですが、ポジション変更後にペダリングのレクチャーを行ったところ、取り敢えず150半ばまで回るようになりました。

身体的に癖になってしまっている点とペダリングのコツを、取り敢えず頭ではご理解された様なので、あとは意識しながら練習して頂くしかありません。

既に相当速い方ですので、ペダリングがよろしく無い分更に伸び代があると言えるワケですが、暫くトライしてみて全く身にならない場合は、ただパフォーマンスが下がるだけになってしまう可能性もありますので、その場合は元の状態に戻してペダリングは気にしない事にした方が良い場合もあります。

あと、フロントブレーキの効きが悪いのと、RDの変速がイマイチ決まらない状態だったので、調整を行いました。

ブレーキキャリパーが何か飛び道具的に軽そうなヤツだったので最初はキャリパーが悪いのかと思いましたが、現状でもリアブレーキは普通に効いていました。

フロントブレーキはシューの表面に焼きが入ってしまっていた様なのでヤスリを掛けて、ブレーキトラックを洗浄してやったらちゃんとロックする位まで効くようになりました。

変速の方は、車両を購入したバイクプラスさんでカンパのスーレコ12sに組み換えて貰い、その際に「12sを触るのは初めてで変速調整はこれが限界」と言われたそうなのですが、やってみたら普通に調整できました。

私もカンパ12sを触るのは初めてでしたが、12sであろうとも機構自体は特に変わっていないワケなので、何故バイクプラスさんで調整し切れなかったのかは不明です。