ARP-60TU 調整とロゴ変更

ホイール 作業日報

こんばんは。

以前当店で組んだホイールをお預かりしました。


画像は作業後。

カーボンチューブラー
60mmハイト
23mmワイド
フロント18H/リア24H
前後で1320gです。

今回はステッカーロゴを現行のモノに変更する目的でのご来店でしたが、スポークテンションが少し緩くなっていたのでついでに調整も行いました。

縦振れ・横振れ・スポーク増し締め・NDS結線・バランス取りを行いました。
リムハイトが高くなるほどリム剛性も高くなってゆき、必然的にスポークも短くなるので乗り味的には縦が硬くなってゆく傾向にあります。

組む前の段階ではあまり硬過ぎても良くないだろうということで、スポークテンションも限界値までは張らず、結線もしませんでしたが、暫く使ってみたらもっとカッチリしてる方が良かったとの事で、今回はスポークテンションを上限まで張り、NDSを結線しました。

まだ足りないという場合はもう今の状態を変えずにできる事はDSも結線するくらいしかありません。
一般的にDSの結線は「やり過ぎ」の部類に入ります。

現状から変える(組み直すなど)場合は組み方を変えたり、スポーク本数を増やすなど、色々やり口はあります。

ただ、スポーク本数を増やす場合はリムもハブも使い回せないので、組み直しというよりは別のホイールを新たに組むという事になります。

しかし、以前某プロチームのレース機材を見られる機会がありまして、そこで偶然目にしたのですが、リムハイト35-40mm程度のNDSラジアル組/DSタンジェント組でスポークは14番だと思われるホイールがありまして、それのDSが結線されていたのです。

因みに、当たり前ですがラジアル組だとスポークが交差する箇所がないので結線はできません。

プロレースを走っている様な選手達は皆バケモノなので40mm程度でラジアル/タンジェント4本組相当?くらいのホイールですと剛性不足を感じる選手もいるのだと推測します。

もちろん脚質や体格や好みもあるでしょうし、全てのホイールが結線されていたワケではありませんが、体重のある方やMAX出力の高い方にはDS結線は「有り」なんだなと思い直しました。

例えば有名所ですとボーラ35などで、スポークテンションも締め上げて、タイヤの空気圧も限界値だけど、もっとカッチリさせたいという場合などの最終手段としてDS結線を行う事は可能です。

体重も70kg以下でPWR4.0以下の方とかでホイールガチガチにしてるのに、もっと硬くして欲しいという方がたまにいらっしゃいますが、それはもうホイール云々ではなく、恐らくフレームが脚質に合っていない可能性があります。

もしくはポジションを見直してみても改善される可能性もあります。

 

以前お客様から、手持ちのホイールをもっと硬くできないかとご相談頂いたのですが、ホイールの状態とお客様の体格を見る分にはとても剛性不足とは思えませんでした。

どういった状況で剛性不足を感じるのか掘り下げていってみましたら、シッティングでは何か力が逃げている感じがして、ダンシングではシュータッチしてしまうとの事でした。

確かにお聞きした限りではホイールに原因がありそうではありますが、ホイールのスポークテンションはほぼ限界値付近ですし、ハブ軸の玉当たり調整も適正でガタなどもありません。

その方は自走でのご来店でしたので車体の方を見せて頂いたところ、いくつか怪しいポイントがありました。

まず、この方の体格とフレームサイズに対して、シートポストがちょっと飛び出過ぎだと感じたのと、リアのブレーキシューの当たり面が大分とっ散らかっていました。

取り敢えずブレーキシューの角度を調整させて頂いて、その後シート高はそのままの状態で当店自慢のローラー台を回して頂き、ペダリングやポジションを見せて頂きましたところ、案の定ペダルが下死点に到達する前に足首まで伸び切り、サドルから腰を軽くズラしながらペダリングをしているような状態でした。

そこからサドル高と前後位置を取り敢えず体格的にこの辺りが妥当という所に調整させて頂き、周辺を軽く実走してみて頂いたところ、シュータッチもせず変に力が逃げるような感覚は無くなったとの事でした。

この様に実際は他に原因があるのに、何か良く分からないけれど自分の頑張りと実際の推進力が釣り合っていないと感じるフラストレーションを、フレームやホイールの剛性不足が原因では無いかと考えてしまっている方は結構いらっしゃいます。

もし機材に不満があるという方は、何か無駄に高いパーツを買ってしまう前にご相談頂けましたらお力になれるかもしれません。

この時の事例のように調整のみで不満が解消できる場合もありますし、パーツのグレードアップなどが必要だった場合にも何か進言できる事があるかと思いますので、気になる方は是非一度お問い合わせください。