SPEED 40t 点検・調整 他

ホイール 作業日報

こんばんは。

SPEED40tのお預かりです。
中古品をヤフオクで入手されたとの事で、状態の点検とハブベアリングの分解洗浄・注油とフリーボディの交換をご依頼頂きました。


画像は作業後。

フロントハブは恐らく分解歴が無い様で特に問題は無かったのですが、リアがちょっと酷かったです。

リアハブは分解された形跡があり、玉当たりがかなり緩い状態でシャフトがガタガタでした。
更にフリーボディのロックナットやエンドキャップ等の締め付けもとても緩かったです。


そしてフリーボディのベアリングやカラーが錆まくりでした。
恐らくシャフトがガタガタだった所為で、浸水し易い状態になっていたのだと思われます。


画像は可能な限りキレイにした状態ですが、シャフトの貰い錆も落ちない上に、こちらもシャフトがガタガタだった所以で、ボールレースを受けるテーパーの部分が若干潰れてエッジにバリが発生していました。
ボールレース自体も良くないアタリがシッカリ目についてしまっています。

取り敢えず、フリーボディは新品に交換してベアリングを洗浄・注油(CULTなのでオイル薄塗)し組み上げた所、回転に変な重さがありました。

恐らくシャフトのボールレース受けに出ていたバリが、フリーボディに干渉している様でした。
シャフトはそれほど高額でもなかったので、取り敢えずシャフトも新品を取り寄せ交換したところ、正常に回る様になりました。

振れ等に関しては、フロントは振れは軽微な横振れのみ、センターも概ねOKでスポークテンションは出荷状態のままの様でした。
リアは横振れ0.4mmの縦振れ0.3mmのセンターは左へ0.5mmズレていました。

因みに、以前CULTが採用されているモデルの中古品を点検した際に、ベアリングがZONDA用のスチール製に交換されていた事例があった為、今回ももしかしたらボールレースがUSBになってる可能性を懸念していたのですが、恐らくCULTで間違い無いだろうという結論に至りました。

こちらのホイールの商品説明では走行2000㎞程度との事だった様ですが、ブレーキ面の摩耗具合とボールレースのアタリを見た限りでは到底2000kmではきかない上、何よりリアハブがこんな状態という事は伏せられていた様ですので、やはりヤフオク等で中古品を漁る場合はこういったリスクも加味しないといけません。