SPEED 40c スポーク交換と調整

ホイール 作業日報

こんばんは。

SPEED40cのスポークが曲がっているそうで、この際チタンスポーク化をご希望との事でご来店頂きました。

しかしお話を伺った限りでは、チタンスポークの乗り味が好みに合うか微妙だった(というか合わない可能性の方が高かった)ので、取り敢えずスポークテンションの増し締めをして、硬くなった乗り味をどう感じるかを確認して頂く事になりました。


画像は作業後。

別のショップさんで調整をされているそうで、前後とも出荷状態よりもスポークテンションが高い状態で、フロントスポークが2本曲がっているとの事でしたが、曲がっているというか捻じれていました。


スポークネジのすぐ下の所で捻じれています。

これは調整の際に、強力な緩み止め等で固着しているニップルを雑に無理矢理回したり、ネジ山の限界に達しているのに更に締めてしまう事で発生します。

今回の原因は後者の様です。

取り敢えず捻じれたスポーク2本は、純正スポークと比重が全く同じだったのでCX-Rayを代用し、交換しました。
純正ニップルを使用しますので面倒ですがネジ山長を13mmに追加転造しています。

スポーク交換後は全体的に+10kgf程度張れました。
リアも増し締めしようとしたのですが、スポークネジが限界に達しているモノが結構あったのでこちらのスポークはノータッチという事になりましたが、玉当たりがやや緩かったので調整しました。

その後フィッティングを行い、シート高を20mm下げて、更にサドルを後退させたかったのですが、TT向けのサドルを使用されていた為、狙い位置まで後退させる事ができませんでした。

時間も押していた為、自宅にある別のサドルに交換してご自身で調整してみるとの事で、この日はこれで納品とさせて頂きました。

後日、ホイールの乗り味が硬くなり過ぎた為、再調整をご希望との事でご来店頂きました。

リアホイールはノータッチだったので硬くなる事は無いのですが、ポジションが変化したことに寄ってホイールの感触が変わった可能性はあるかと思います。

お話を伺うと、やはり硬い乗り味は合わなそうな感じだったので、段階的にスポークテンションを緩めて試走して頂いたところ、最終的には出荷状態よりやや低いテンションがベストだった様です。

当初ご希望だったチタンスポークに交換していた場合、こちらのお客様的には高い代金を払って乗り味は最悪になっていたので、事前にキチンとカウンセリングできて本当に良かったと思います。