チューブラータイヤの再利用

作業日報

こんばんは。

チューブラータイヤをチューブラーテープで貼り付けている場合、インターナルニップルが採用されてるリムで振れ取りをするだとか、リムやスポークなどの破損で組み換えるだとか、まだタイヤは使えるけれど剥がさなければならないという事は往々にしてあります。


しかしタイヤのフンドシに貼り付いたチューブラーテープを剥がすのは中々骨が折れる作業です。
そのまま指でやればスーファミのストⅡで波動拳を連発した時の様に、早々に親指の皮がズレて水脹れになります。

ドライヤーやヒートガンで温めてみても効果は今一つの様です。

薬剤を使ってしまうとフンドシの布の繊維に浸透しそうで何となく良くなさそうな感じがします。

という訳で当店で行っているやり方としては、まずタイヤに100psiとか普通にガッツリ空気を入れて、何か硬い樹脂などでグイグイやります。


画像ではBBレンチの柄の部分を使っています。
金属製の物でやってしまうとフンドシにダメージを与えてしまうので、硬いけれど軟らかい材質で強く優しくグイグイです。

ある筋からの情報によると100円ライターが1番良いという説もあります。

地道ではありますが雑念を排して無心でやっていけば、半周終わる頃には心が清らかになっていくのが感じられます。

晩年の宮本武蔵が仏様を木彫りしていた様なイメージで魂の贖罪と思って進めてゆきましょう。

一周終わる頃に「おっ!やっと…もうすぐ終わる…」などと考えてはいけません。

前後セットでやる場合、1本終わった達成感と共にもう一度この苦行を最初からやり直すのか…と現実を直視して心が折れてしまう可能性があります。

進行具合で一喜一憂せずに最後まで無心を貫くのが一番重要なコツです。

如何に自分を騙すか、自転車はやはり忍耐のスポーツです。


キレイに取れました。

さて、気分転換はこれくらいにしておいて、早くもう1本やらなければ…。