CLX32 点検調整

ホイール 作業日報

こんばんは。

CLX32の回転が渋いとの事でお持ち込み頂きました。


画像は作業後。

こちらのホイールはヤフオクで中古品を扱う業者から落札されたとの事です。

確かに前後とも回転が落ちるのが早く、ROVALあるあるのシールドベアリングが過圧入の状態っぽい手応えでした。

フロントとNDSは再圧入で回転のスムーズさは完全に改善されましたが、DSはほん少しゴロゴロした手応えがなくなりませんでした。
しかし、すぐにどうこうなってしまう程のダメージがあるワケでもありませんし、CLXのセラミックベアリングは高級品なので、とりあえずこのまま使用される事になりました。

その他の状態としては、フロントは軽微な横振れとセンターが微妙にズレていて、スポークテンションは概ね揃っていて若干低いけれどROVALはこんなモンかなくらいで、出荷されてから調整歴は無さそうです。

リアはDSの方へセンターが0.2㎜ズレていて、横振れが細かく出ていて縦振れが最大で0.4㎜ありました。
スポークテンションはバラつきが少し目立ち、全体的にフロントよりも緩い状態でした。
こちらは出荷されて以降、ほぼ確実に誰かの手が入っていると思われます。

そしてリアのスポークに関して少し気になった事があり、調整中にお客様に色々とお伝えした事があるのですが、現在記事を書くにあたり文章をまとめていると、憶測の域を出ないというか何となく自分の中で確証が持てなくなった為こちらでは触れないでおこうと思います。

こちらのお客様は体重50㎏台後半で、BORA35TUとレーゼロを所有されていて、乗り味の好み的にはBORAより硬くレーゼロより少し軟いくらいがよいとの事でしたので、こちらのCLX32はフロントのテンションはそのまま、リアはリムの上限値より少し抜いた辺りまで張りました。